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【EVENT】12/23(木)19時~ サントリー学芸賞受賞記念 川瀬慈トーク

本屋は「魔法の場所」だと、僕は個人的に思っています(唐突にすみません)。それは『本屋』というフィルターを通すと、いろんなもののハードルが下がり、親しみやすくなるから。

 随分前になりますが、若い家元をお招きして生け花イベントを開催したことがあります。生け花というといかにも格調高く、「お教室」に通うイメージ。なんなら裕福なマダムじゃなきゃ行っちゃいけないように思ってしまいますが、開催場所がいざ本屋となると、「試しに行ってみようかな」と思ってもらえるみたいで、大勢の生け花初心者にお集まりいただくことができました。

 ヴィレッジヴァンガードが『遊べる本屋』と銘打ったのも、amazonが最初に選んだ商材が本だったのも、この「ハードルの低さ=寛容さ」所以なのかな。


さて前置きが長くなってしまってすみません。イベントのご案内です。

先日『エチオピア高原の吟遊詩人』(音楽之友社刊)で第43回サントリー学芸賞を受賞された川瀬慈さんをお招きしてトークショーを開催します。
川瀬さんは映像人類学者であり、国立民族学博物館准教授でもあります。お堅い感じ?とっつきにくい?いえいえ、めちゃくちゃフランクで、とても話しやすい方!

3年くらい前、川瀬さんと、詩人・永方佑樹さんおふたりのトークイベントを開催。イベントは大盛況、打ち上げも楽しかったなあ。

今回の(川瀬さんの)受賞作では、エチオピアの吟遊詩人・楽師を中心に、ストリートで繰り広げられるリアルな現実が、生き生きと描き出されています。時に自らのホテルの自室に招き入れ、時に彼らの自宅まで出向き、対話し、暮らしに寄り添ったルポルタージュ。

しかしエチオピアって、いったいどこよ?という方もいらっしゃるかもしれません。ひとたび川瀬さんの著書を読むと、むき出しの人間の生、欲、情を感じ、エチオピアがどうのこうのなんてことは吹き飛び、自分のことを見つめ直さずにはいられなくなるはず。

コロナ禍で将来のこと、環境のこと、国のこと………いろいろ見つめ直す機会も多いこの時期に、ぴったりのイベントです!映像作家でもある川瀬さん、たくさんの映像と文章を綴っておられます。ぜひ彼のホームページやYouTubeチャンネルをのぞいてみてください!

私=中川、能天気な人間が企画したイベントです。難しい人類学なんてこれっぽっちも知りません。最初にお伝えした通り「本屋は魔法の場所」!!!お気軽にご参加ください!みなさまのお越しをお待ちしています。

川瀬さんは岐阜県在住ですが、国立民族博物館にお勤めなのでご来阪の機会も多いそう。今後も継続的にイベントを開催していきたいと考えております。楽しい話を聞いていたら、たまたまそれが人類学というジャンルだった。そんなイベントになればいいなあ。

スタンダードブックストア

中川和彦

会場:スタンダードブックストア2Fギャラリー
日時:12月23日(木)19:00開演/20:30頃終了予定

出演:川瀬慈

   中川和彦(スタンダードブックストア)
参加費:¥1,430(ドリンクはついておりません。開演前に各自1Fでお求めください。)
定員:25名程度
予約方法
1.ご来店(スタンダードブックストア2Fレジカウンターへお越しください)
2.電話 06-6796-8933
3.メール メール本文に【予約イベント名】 「サントリー学芸賞受賞記念 川瀬慈トーク」 【お名前】【電話番号】【人数】を入力して、info@standardbookstore.comへお送り下さい。
4.通販 スタンダードブックストアBASEサイトでお求めください。(通販手数料¥200を含みます)

川瀬慈(かわせ いつし)プロフィール

映像人類学者。国立民族学博物館准教授。主にエチオピア北部の地域社会で活動を行う吟遊詩人、楽師たちの研究を行う。同時に人類学、シネマ、アート、文学の実践の交差点から、映像、写真、音、詩を用いた話法を探究。著書に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、第6回鉄犬ヘテロトピア文学賞受)、『エチオピア高原の吟遊詩人 うたに生きる者たち』(音楽之友社、第43回サントリー学芸賞)、『叡知の鳥』(Tombac/インスクリプト)、『あふりこーフィクションの重奏/遍在するアフリカ』(編著、新曜社)など。映像作品に『Room 11, Ethiopia Hotel』『ラリベロッチ-終わりなき祝福を生きる-』『精霊の馬』『僕らの時代は』など。

http://www.itsushikawase.com/japanese/

『エチオピア高原の吟遊詩人』(音楽之友社刊)

第43回サントリー学芸賞 〔芸術・文学部門〕受賞 !

東アフリカのエチオピアで、音楽を職能として生きる吟遊詩人。そのコミュニティに入り込み、目にした光景とは――。 弦楽器マシンコを弾き語るアズマリ、一種の門付を行う芸能者ラリベラ。どちらも聴き手との豊かなやりとりのなかで、芸能活動をしたたかに展開させる。著者はその様子に強く惹かれ、エチオピアで長年のフィールドワークを行ってきた。 研究者と被調査者という図式を超え、著者は吟遊詩人たちの活動、生きざまを追う。映像人類学者・映像作家である著者は、主観的・客観的記述を自在に使いこなし、たくさんの写真とともに、エチオピア音楽文化の動態を立体的に伝えていく。歌い手たちが、欧米をはじめアフリカ外の世界での活動する様子、新型コロナウイルスによる感染症の影響下で活動する様子も紹介する。うたに生きる彼ら、彼女たちの素顔は、音楽、芸能について、アフリカの地平から相対化してとらえ、考えることをうながす。