前回の心斎橋パルコでのキャリアブレイク刊行記念トークで一番印象に残ったのは著者のカウンターカルチャー精神でした。毛利嘉孝著「ストリートの思想」に影響を受けたそうです。キャリアブレイクは政治家や会社に用意してもらうものではない。民衆の意識が変われば自ずと獲得できる。少なくとも欧州ではそういうものであるようです。キャリアブレイクして尊厳を取り戻せば、お上や会社が放っておけなくなる素晴らしい人間になっていく。それはストリートカルチャーに通ずる精神で、最終的には一人ひとりが自ら立ち上がれるようにしたいということだと解釈しています。とはいえキャリアブレイクする人は結構疲れている方も多いので一足飛びにそれは無理でしょう。弱者扱い、特別視はせず、さりとて突き放すのでもなくいい距離感で見守り、少しずつ背中を後押しする。著者が運営するキャリアブレイク研究所はそんな場のような気がします。疲れると他人の、世の中のネガティブな面ばかり見るようになりますよね。それではぎくしゃくして生きづらい世の中になります（既になっている？）。この本を読んで、他人のいいところを見ることができますように。
スタンダードブックストア/中川和彦
前回心斎橋パルコでのトーク後記念撮影
北野貴大『仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢』刊行記念トークの第二弾です。今回はゲストもお招きしておりますので、前回とはまた違ったトークになります。いろいろ書きましたが、なんとなくモヤモヤしている方、お気軽にご参加いただき、ぜひあなたのお話も聞かせせて下さい！
以下は北野くんが考えてくれたイベント告知分です。一世は風靡していませんが原文のまま載せますｗ
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キャリアブレイクという言葉はご存知でしょうか。
キャリアがブレイクする。良いことなのか悪いことなのかも分かりづらい言葉です。
これは欧州の文化で、一時的な無職を人生に取り入れることを指します。次を決めずに働くことを辞める期間のことです。日本では、ただの怠けか、社会的な弱者、と思われてしまうかもしれませんが、欧州では、キャリアブレイクを使って人生をより良くしていきます。
今回のイベントでは、一世を風靡したスタンダードブックストアという書店を全て閉店してブレイク中の代表の中川さんと、サラリーマン⇒無職（海外で路上画家）⇒神戸市の職員というキャリアの間に挑戦的な無職を挟んだ織田さん、の２人をお呼びします。
そんな次を決めずに手放すことは、とても恐ろしいことでもあります。ただ、少し休憩したり、自分のことを考えたり、好奇心を振り回す「時間」を自分に投資することは、大きな運や縁を連れて来てくれるのではないかと思っています。
ここから織田さんより ↓
６月末に神戸市の任期を終える織田！
こう見えて公務員、こう見えて二児の父、(たまに疑われるけど)
そして2017年に路上放浪画家旅@オーストラリアをしてた時から状況も家庭環境も変わり
次に見据えるものは！？
【会場について】
スタンダードブックストアは現在休店中ですが、大阪市内のあちこちで本を置かせていただきながら、定期的にメンテナンスするというお仕事を承っています。ここはそのなかのひとつ、西梅田にあるシンスさんのシェアオフィス内のブックラウンジ。
| 会場 | SYNTH（シンス）ビジネスエアポート 西梅田ブリーゼタワー 大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー1F ＊詳しくはこちら → SYNTH（シンス） ＊会場へのアクセス → アクセス |
| 日時 | 3月5日(火)19:00〜 ／20:30頃終了予定 |
| 出演 | 北野貴大（キャリアブレイク研究所） 織田尭（神戸市職員） 中川和彦（スタンダードブックストア） |
| 料金 | 一般：￥1,650（￥1,500＋税） 学生：￥1,100（￥1,000＋税） ＊全席自由 ＊当日受付にてお支払いください ＊現金不可（クレジット・交通系IC・ペイペイ等対応可） ＊定員になり次第締め切りとさせていただきます。 |
| 予約 | E-mailにて info@standardbookstore.com ❶イベント名…3/5 北野貴大『仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢』刊行記念トーク＃2 ❷お名前 ❸お電話番号 ❹人数 をお送りください。 |
「キャリアブレイク」という、一時的に無職を使って人生をより良くしていく欧州文化を研究する研究者です。日本では、一時的な無職はブランクと呼ばれ、人生を不利にすると言われています。一方、欧州を含む世界全体を見ると、「ブレイク」と呼び、ヘルシーな文化なのです。この大きなギャップに関心を持ち、キャリアブレイクが日本で文化になるよう活動中。大阪市立大学工学部建築学科卒。
神戸市役所で、起業に関心がある学生が起業家に会える「起業家が身近な街」を目指した事業を北野貴大さんと一緒に実施しています。それぞれが個性を最大発揮した世界「世界全員アーティスト化」を望むみ、神戸市役所以外の活動としても、高校生や小学生向けにアートの授業と称して、多様な生き方の大人と出会う場も作りつつ、自身もその多様な生き方の１例として、生き方を発信しながら、「コマネチ１万回コミュニティ」などのアート活動も行う。
2017年に妻と共にキャリアブレイクを経験し、半年間オーストラリアの路上で絵を描いて暮らす。
