〝はじまり〟に満ちあふれた4月。ペンギンデザインより春の新刊のお便りが届きました。
絵津鼓『IRUKA』第1話 4月26日発売
- 予価660円
- 体裁/A5版・無線綴じ・40ページ
地元の小学校に通う入嘉(いるか)は、父親(フリーのイラストレーター)とふたり暮らし。決して裕福ではないけれど、のびのびと明るく、日々を過ごす家族。学校で起きる、ささやかだけど窮屈なトラブルに、入嘉は持ち前の明るさと想像力で、ユニークな解決方法を先生に提案する。父親と入鹿、ふたりでその解決策を実行すべく動き出す第一話。どこにでもあるできごとを、特別なもの、きらきらとした風景に変えるヒントは、暮らしの中にいくつも散りばめられていることを、わたしたちに教えてくれます。
2022年1月に発足した、絵津鼓&ミサミサ2名のプロジェクト。frontier[未開拓]とorbit[軌道]の造語。自分たちの道を、手探りで切り拓くべく活動中。
『IRUKA』プロローグ刊行から10カ月、連載に頼らない創作は、締切がなく自由だけれど、強制力が働かないため、自分で終わりを決めなければなりません。絵津鼓先生も、考えに考え、悩みに悩んだでしょう。
ひとつの大きなフックとなっているのが、スタンダードブックストア運営の[心斎橋PARCO4F 丸福珈琲店Good Old & New Edition]でのイベントだ、と言ってくれています(うれしいです)。これまでのところ、その開催日初日が、締め切りの役割を果たしてくれているのだとか。何度か繰り返すうち、PARCOさん、丸福珈琲店さんとも〝ときどき会う信頼できる仲間〟のような感覚が生まれているのかもしれませんね。
ねこ専門店の注文書 4月10日発売
そして、ペンギンデザインからもう1冊本が出ます。著者は以前展示してくださった「たかしまかずあき」さん!
- 2200円 フワフワねこ耳ヘアバンドつき
- 体裁/版型20×20cm(正方形)・ハードカバー・中ミシン綴じ・32ページ
主人公のマロンは、自由で気ままに暮らすねこに憧れ、ねこになりたいと願うくま。ある日、ともだちねずみのチェリーに「ねこ専門店」というお店が、細い細い[ねこ道]沿いにあるらしいことを訊く。「くまは決してねこにはなれないから諦めなさい」と友人から忠告されるけれど、どうしても行ってみたい。そこで、マロンがとった行動は?
たかしまさんは、文化服装学院を卒業後(株)イッセイ ミヤケに入社、2005年には(株)エイ・ネットから自身のブランド「Né-net」を立ち上げた、生粋のファッションデザイナー。「Né-net」の「にゃー」をご存知の方も、たくさんいらっしゃるかもしれません。2020年に独立され、多くの人々との関わりの中から生まれるクリエイティブな活動「This is not a cat.」を展開中。
新刊発売記念 ミニ個展&トークイベント開催決定!
東京拠点だけど大阪で!な『forbit』と『This is not a cat.』。絵津鼓さん、たかしまさんが、同じタイミングで新刊を出すのですから、これはもう、一緒にトークイベントを開催しないわけにはいきません!
日程 | 4月26日(金)─ 5月13日(月) open11:00 close20:00(最終日は15:00) |
場所 | STANDARD BOOKSTORE & FRIENDS(パルコ心斎橋店4F丸福珈琲店前) |
商品 | 絵津鼓 新刊『IRUKA第一話』ほか 既刊本、ポストカード等 たかしまかずあき 新刊『ねこ専門店の注文書』ほか BOOK SOCKS、BOOK BAG等 |
event | [日時]4月26日(金)18:30-20:00*全席自由 [会場]パルコ心斎橋店4F丸福珈琲店 Good Old & New Edition [料金]¥1,980(¥1,800+税)*1drink&丸福珈琲店お土産つき *定員になり次第締め切りとさせていただきます。 |
申込方法 | 下記URLよりお申し込みください。 https://online.parco.jp/shop/g/gP028915-00001/ *料金についてはイベント当日、丸福珈琲店にてお支払いいただきます。 *お申し込みにはPARCOメンバーズへの会員登録が必要となります。ログインまたは会員登録のうえ、お申込みをお願いいたします。 |
分類カテゴリーなし!の雑誌 創刊準備号 無料配布予定
かねてより「定期刊行物なるものを出版してみては?」と、私中川から提案してはいたものの、かれこれ25年以上は継続中の〝出版不況〟に、はたして何を……?長らく考えがまとまらず、今日に至りましたが、まずはトライアル創刊準備号が、イベント参加者にプレゼントされる予定だそう(変更になる場合があります)!
出版社には通常(違うケースもありますが)、担当編集とデスク、その上に編集長がいます。何を取材し、どう載せるか?は全編集会議なるものを経て決定。刊行物に〝相応しい形〟に整える、とても大事な会議です。
ところがこの編集会議において、〝面白そう〟を検討すればするほど、なぜか?どんどん〝面白くなくなる〟という事態に陥ってしまうことがしょっちゅうあるのです。「みんなにわかりやすいこと」は「だれにとってもさほど面白くないこと」になってしまうのかもしれないし、だれかの意図を強く忖度し過ぎて「つまらないもの」になってしまうのかもしれません。
そこでペンギンデザインでは、全員編集長体制を設けた出版物を検討する方針を固めました。すべて編集長自らが判断し、決定するのです。ひとりひとりが自分自身を試すことになるこの企画、はたしてどんな出版物が生まれるのか?ぜんぜん想像できませんが、暖かく見守っていただけるとうれしいです。