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【EVENT】2/23(木・祝)18:30 『映画宣伝おばちゃん』(零号出版)刊行記念トーク、松井寛子x中川和彦

魅力的な女性の本が昨年末に零号出版より刊行されました。タイトルは『映画宣伝おばちゃん』。著者はタイトルそのままに映画一筋に歩んできた松井寛子(まついひろこ)さん。通称カンコさん。遅ればせながらスタンダードブックストアで刊行記念トークを開催いたします。


2015年6月26日。名刺を見ると寛子さんとゆっくり話をしたのは佐々木芽生監督と心斎橋のスタンダードブックストアでトークをした日になっている。映画の宣伝をしていると言われても最初はピンと来なかった。やたら人懐っこい。お顔を拝見すると、どう見てもいい人にしか見えない(私はだいたい人を顔で判断してしまう)。どこの会社に所属したはる人なんやろ?トーク後に佐々木監督たちの話を聞いていると、とにかく異常に信頼されている人だということだけはわかった。繰り返すが、異常に、だ。これまでお会いした回数はそれほど多くないが、お話ししたり活動情報を拝見するうちに寛子さんの凄さがわかってきた。プロフェッショナルの映画宣伝。出版業界にもこういうフリーでプロフェッショナルな営業担当が必要だと常々考えていたので、とても参考になる。モノがよくても知ってもらわなければお金を払ってもらえないのだから。

本書を読むと寛子さんはそもそもごくフツーの女性だった。なんなら連れ合いに頼って家庭に納まっている主婦で一生を過ごしたかもしれない。少なくとも現在のようにエネルギッシュに働く姿は想像できない。そんな寛子さんが人との出会い、そして別れを繰り返すうちに、本人も気付かずに心の奥底に存在した魂を揺り起こされた。その魂の行き場がたまたま映画だった。本好きでもない私が本屋をやっているのも父親が本屋を始めたからで、本当にたまたまだし、人生はそんなものかもしれない。映画ファンより沢山の映画を観ているわけでもなく、映画に詳しいわけでもないとあとがきで寛子さんは言っている(多分に謙遜もあるだろうが)。だから映画ファンに対して劣等感があるとも語っている。私と比べるのもなんだが、読書量が圧倒的に少ないまま本屋を40年近くやってきて、ずっと劣等感を抱えているので、とてもよくわかる。寛子さんの場合はそれをエネルギーに転換できているのだけれど、、、。だからこの本は映画が好きな方はもちろん、映画に興味のない人にも読んでいただきたい。出会い(別れも)を大切にすればたまたま出会った何かと一生付き合うことになり、人生を豊かにしてくれる場合もあるから。年齢に関係なく、出会った人から学び続けることができるから。寛子さんの店の屋号も「風まかせ」。いい感じです。気負わず、自分に正直にやっていこう!

映画宣伝おばちゃん。たまたま出会った映画なのに、寛子さんにピッタリの肩書。しかし寛子さんのフィールドは「宣伝」をはるかに越えている。寛子さんは「宣伝」にとらわれず、只々映画を観て欲しいという一心で行動する。肩書やジャンルは関係ない。曲がったこと、筋の通らないことが大嫌いで、いつも弱者の側に寄り添う。周りの人間は次々と巻き込まれていき、魅力的なエコシステムとなる。

おそらく、寛子さんと私なので、ざっくばらんで隙間だらけの突っ込みどころの多いトークになります。従ってトーク後は素晴らしい映画を見終わった時のようにしばらく席から立てないというようなことはないとは思いますが、笑いの絶えない楽しい時間にしたいと思っています。一人でも多くの方に寛子さんという大阪名物を知っていただきたいので、どうぞ万障お繰り合わせの上足をお運びください。

スタンダードブックストア / 中川和彦

会場スタンダードブックストア2Fギャラリー
日時2月23日(木・祝)18:30〜 /20:00頃終了予定
出演松井寛子
中川和彦(スタンダードブックストア)
料金チケットのみ¥1,650(¥1,500+税) ②軽食セット付チケット¥2,250(税込)…特製カレーの予定
*①にはドリンクは付いておりません。各自1Fカフェでお求めください。
*定員になり次第締め切りとさせていただきます。
予約(1)来店 2Fレジカウンターへ
(2)電話 06-6796-8933
(3)E-mail
 info@standardbookstore.com
   ※チケット種別①②(軽食付かどうか)の明記がない場合①で承ります。
  
 ❶イベント名…『『映画宣伝おばちゃん』(零号出版)刊行記念トーク、松井寛子x中川和彦 ❷お名前 ❸お電話番号 ❹人数をお送りください ➎チケット種別①か②か(軽食付かどうか)

(4)通販
スタンダードブックストアBASE① スタンダードブックストアBASE②(軽食セット付) でお買い求めください。
松井寛子(まついひろこ)

大阪市生まれ。映画プロデューサー前田勝弘氏から自主上映や宣伝などについて学ぶ。『ニッポン国古屋敷村』(小川紳介監督/1982年)や土本典昭監督作品の自主上映運動からはじまり、ドキュメンタリー映画は『ゆきゆきて、神軍』(原一男監督/1987年)を皮切りに、森達也監督、想田和弘監督、三上智恵監督、熊谷博子監督、坂上香監督監督の劇場公開一作目から宣伝に携わり、東海テレビ制作作品は「人生フルーツ』(伏原健之監督/2016年)など全作品の宣伝を担っている。 また、『月はどっちに出ている』(崔洋一監督/1993年)『幻の光』(是枝裕和監督/1995年)『実録・連合赤軍あさま山荘への道程(みち)』(若松孝二監督/2007年)『キャタピラー』(若松孝二監督/2010年)「野火」(塚本晋也監督/2014年)など劇映画の宣伝も多数手掛けている。

http://kazemakase.jp/