いま、なぜ、ヒッピーなのか?
近頃生きづらい世の中になったなあと感じているのは私だけではないだろう。原発が爆発しても喉元過ぎればなんとやら、何事も無かったようにあれこれ屁理屈を言っては再稼働のお墨付きを与える。異次元の少子化対策って増税のための隠れ蓑?どう考えても無理なのに永遠に経済成長を目指す経済団体は体制と手を組んで既得権益を守ろうとし、いつの間にやら森林環境税を課せられ、国民負担率は50%を目指して上昇中。カネカネカネの商業主義、行き過ぎた消費社会。さらにどんどん監視が強まる息苦しい社会。全く豊かさを感じられない私たちは一体どうしたらいいのか?
そんな中『アイ・アム・ヒッピー』増補2nd改訂版が重版された。
みなさんはヒッピーという言葉からどんなことを連想だろう?ロングヘアー、フラワーチルドレン、マリファナ、LSD、トリップ、コミューン、世捨て人、フリーセックス、ジャンキー、奇人、変人、、、?マスコミによって操作されヒッピーはマイナスイメージを植え付けられ、ヒッピーという言葉は商品化されていった。
私自身は世代のせいなのか、それとも世代ではなく我がノンポリ精神の故か、ヒッピー、カウンターカルチャーのことはよく知らない。しかしずっと気になる言葉である。というか、惹かれる言葉である。私はそこに「自由」を感じる。それは彼らが自分自身で考えて行動することを大切にしているからではないだろうか?「ヒッピー」でも「フリーク」でも呼び方はどうでもいい。自分の信じること、興味あることだけ実践することを理想としたことにリスペクトする。YouTubeに『アイ・アム・ヒッピー”日本のヒッピームーヴメント60’s~』がアップされている。そこに「財布とかまどをひとつにし、病弱で働けない者でも安心して暮らしていけるコミューンの生活」という言葉が出てくる。本来この国の憲法にはこういうことが保証されていると書いてあるのではなかったのか。
私たちスタンダードブックストアが閉店を決め、新しいカタチを探し求めるこのタイミングで本書発行者の桝田屋昭子さんからこのイベントのお話をいただいた。前述のようにヒッピーカルチャーの知識はなかったが、もう一度原点に返れ、という啓示をいただいたと理解し開催することにした。半世紀以上前にヒッピーが危惧したことはどんどん現実となっているが、それを見て見ぬふりして私たちはどこへ行こうとしているのか?ヒッピーを全く知らない人たちにも彼らの本当の想いを知っていただけたら幸いである。
スタンダードブックストア/中川和彦
著者は亡くなっているので、著者の山田塊也の提示したことを知る手立てとして「ヒッピーとはなんぞや?」みたいなことを中心にした話しにするのでしたよね?
私は「ヒッピー」と呼ばれた人たちのやってきたことを、昔話としてではなく、「新しい価値観、自分を生きること、誰もがそれができるような社会」を作りたかった人たちがいて、それは今も形を変えて息づいていることを知って欲しいと思っています。
そして、参加してくれた人たちが、今の生活から一歩踏み出す糸口を感じて貰えたらと思います。
上野圭一監督の『スワノセ第四世界』も少し上映しようと思っています。
※ 「あぱっち」こと浜田光さんもご都合つけばご参加予定です。
四国・松山にある「森と」は2010年に出会った物語りから始まりました。それは『おじさんとうつわ』という本になり、「森」とつながるモノたちを作っていこうと「森と」も生まれました。
母体は戦後のガリ版刷りから立ち上げた印刷屋です。今でも脈々と続く書物の歴史に小さながらも加わってゆこうと本づくりをしています。
会場 | スタンダードブックストア2Fギャラリー |
日時 | 6月4日(日)18:30〜 /20:00頃終了予定 |
出演 | 桝田屋昭子(森と出版) 中川和彦(スタンダードブックストア) |
料金 | ①会場参加:¥1,540(¥1,400+税) *ドリンクは付いておりません。各自1Fカフェでお求めください。 *定員になり次第締め切りとさせていただきます。 |
予約 | (1)来店 2Fレジカウンターへ (2)電話 06-6796-8933 (3)E-mail info@standardbookstore.com ❶イベント名..『アイ・アム・ヒッピー』トーク ❷お名前 ❸お電話番号 ❹人数をお送りください (4)通販 スタンダードブックストアBASE でお買い求めください。 |